あの道へ・・あの時へ・・もう一度バイクに乗って・・。
左半身が不自由になり、心臓に欠陥を抱え、安静に過ごす毎日から抜け出してもう一度バイクに乗りたいと考えるようになったオッサンのつぶやき。
プロフィール

goodjone

Author:goodjone
FC2ブログへようこそ!



リンク

このブログをリンクに追加する



最近の記事



最近のコメント



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



最近のトラックバック



RSSフィード



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

再 会
外に出ると、いきなり数人の男達に囲まれた。
思わず身構える私に男が発した言葉は・・・

「お待ちしておりました。こちらへどうぞ。」
「・・・?」

戸惑う私に、男達の態度は丁重だった。
私と男達を乗せた外車(多分アメ車だったと思う。)は、
夜の闇に向かって滑るように動き出した。

あれこれと考える暇も無く、車は数分であるビルの前に停止した。
案内されるまま長い廊下を歩きながら、これから自分の身に起こるであろう
状況を想像してみたが、皆目見当もつかない。とにかく平静を装うことに専念した。


ドアが開き、男が出て来て中へと促される。
一歩踏み込むと、中の状況を確認する前に大きな声が飛んで来た。

「おお!よく来てくれたなぁ!」

私を待っていたのは、高校1年の時、私を弟のように可愛がってくれた先輩だった。
意外な再会に面食らった・・。

「お前が函館にいるのは知ってたが、忙しくてなぁ。会いたかったよ。」
「何やってんだよ。ほら座れ座れ、喉渇いてないか?」

ああ、あの頃のままの先輩だ・・と思った瞬間急に体中の力が抜け、
椅子に座りながら傍にいた大男に「おい、コーヒーをくれ。」と言った。
「わかりました。」男は深々と頭を下げ、若い者に指示をした。

形勢逆転である。 私は椅子にふんぞり返った。
と言っても、自分で勝手に一世一代の危機と思い込んでいただけなのだが、
反動と言うものは恐ろしいものである。

高校を卒業した後の生活を一通り披露し合ったところで、

「実はお前に頼みがあるんだ・・。」

先輩は、当時の私の生活ぶりをよく知っているようだった。
頼みというのは、ある程度の期間、自分の愛車を私に管理して欲しいということだった。
売春防止法違反の罪で、収監される可能性が高いのだと言う。
先輩自身が手を染めた犯罪ではないようだが、組織の中でそういう立場なのだろう。

軽い気持ちで引き受けた私だったが、後日車を引き取りに行って驚いた。
先輩の住むマンションの地下駐車場に眠っていた車は・・・

2000GT
(写真はネットで拾ったもの)

シルバーに輝くトヨタ2000GTだった。

「管理と言っても、足代わりに使ってて欲しいんだ。」

と言っていたが、これじゃぁ足代わりになんか使えないじゃないか!


スポンサーサイト


この記事に対するコメント
これは物語ですな・・
淡々と書いていらっしゃる文面からは、当時の情景が浮かんでくるようです。
様々な出来事の中で、函館の生活は面白い(・・・って失礼しました!)。

ここにたどり着くまでに、本当にいろいろなことがあったようですから・・

人のつながりというものは不思議なものです。
やはり、人を大切にする人は、人に救われるのですね。
(今回は救われたかどうかまだ分かりませんが・・)

楽しく読ませていただいておりますが、
無理をなさらぬように・・
【2007/05/29 17:40】 URL | 玉三郎 #Vas2b2vM [ 編集]


ありがとうございます!

人の数だけ物語がある・・・わけですが、
事実を淡々と綴ることに徹してます。

嘘を書いても昔の私を知っている人がいっぱいいるわけですから、
チャカされるのがオチですからね。

息子に私の若い頃を教えるのに、このブログが良いきっかけになりました。
おかげで回想録みたいになっちゃいましたが、話はいずれ現代へと移って来ますので、
焦らず、ゆっくりと・・・です。
【2007/05/29 18:03】 URL | goodjone #L8AeYI2M [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://goodjone.blog105.fc2.com/tb.php/9-6c6faba0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。