あの道へ・・あの時へ・・もう一度バイクに乗って・・。
左半身が不自由になり、心臓に欠陥を抱え、安静に過ごす毎日から抜け出してもう一度バイクに乗りたいと考えるようになったオッサンのつぶやき。
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多感で傷つきやすかったあの頃・・・
実家の兄が胃の手術をすることになり、復帰までの間、人手不足を補うために私も手伝いに
帰ることになった。実家は漁業を営んでおり、その時期は日本海で「夏イカ漁」の最中だ。

直接船に乗り込むため、ボストンバッグを手に一人函館駅へと向かう。
親類との別れは済ませて来た。駅での別れは苦手だから・・。

駅の駐車場にはいつもよりバイクが多い。 バイクともしばらくお別れだな・・。
札幌行きの列車が入るホームに出ると、十数人の集団がいた。
バイク仲間たちが見送りに来てくれたのだ。

夜学生は遅刻するつもりで、勤めている者は早めに仕事を終えて・・。
駐車場のバイクは彼らのものだった。こんな私のために・・。
みんなで泣いた。若い頃は涙の量も多かったのだろうか?

暗い車窓に一人一人の顔が浮かぶ。その顔が涙で歪む・・。
夜汽車に揺られ・・泣いた・・。


オホーツク海から始まった「夏イカ漁」は、日本海から津軽海峡へと移動し、
太平洋を東へと向かう。道東沖で操業する頃はもうすっかり秋になっていた。

千島海流に乗ってやって来るイカの群れを追う船団は、全国から集まる。
陸から見える集魚灯の多さ・明るさから「海の銀座」と呼ばれた北緯45度の海。
またいつか、あんな時代が訪れるのだろうか・・。


翌年の春、RT-1が送られて来た。キックスタート時の「ケッチン」で
怪我をする人が多く、メーカーの対策として「デコンプ(圧縮抜き)」が付いていた。

再び風を切って走る喜びを味わいながらも、心の中であの「ナナハン」の存在が
次第に大きくなって行き、ついに購入に踏み切った。

予想以上のバックオーダーを抱えたホンダが、生産性を向上させるために改良を加えた、
後に「K1」と呼ばれるようになるタイプだ。

CB750k1


キュル・ヴオン! インライン4の咆哮は火を入れるたびに胸を揺さぶる。
フルスロットル時の雄叫び、エンジンブレーキをかけた瞬間の篭り音・・。
「ナナハン」の音を楽しむには、決してハイスピードである必要はない。
タイトなコーナーが連続するワインディングロードを駆け抜ける喜びは、
どんな嫌なことも吹っ飛ばしてくれた。

しかしそれは、郊外を走る時の話・・。 町の中では一人になれなかったのだ。
田舎の人たちは実用車しか見たことが無く、どこに停めても人々に囲まれた。

4本マフラーの巨大なバイクは、始めてみる田舎の人にとって衝撃を与えたらしい。
「ナナハン」が珍しくなくなるには、知床が観光ブームを迎え、数多くのライダーたちが
やって来る時代を待たねばならなかった。

CB750と共に過ごした日々は、私の青春時代を飾る1ページに違いない。
バイクが最も人間に近かった時代、楽しいことばかりが続くものと思っていた。


私の影響でバイクに乗り始めた友人が、その若い命を昇華させるまでは・・・。

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